親とは。

 先日、MSNのメッセをふと見ると懐かしい方がONしていらっしゃいましたので、挨拶代わりにと声をかけてみましたら即座に反応を頂きまして、ついつい長話となってしまいました。恐らくその方は私のWeb日記なぞ全く知らないとは思いますが、メモ代わりということで今日の日記にはその話の概要といいますか、話してて思った事を書きたいと思います。

 その方は現在社会人として活動していまして(といっても定期的な労働ではなく、クライアントのオーダーによって働く時間が決まるというちょいと変わったご職業)、次の日が休みということもあってつい長話へと至ったわけなのですが、色々感じた事がありました。職業のせいなのか、それとも一般的にあり得る考え方なのかどうかは少し定かではありませんが、とにかく自立意識が高いという事と、親を大事にしていらっしゃるなという2点を強く感じました。私自身到底親を大切にしているとも言えず(というのも家庭事情が複雑なのに加え、私自身の性格からか個人的な範疇での表立った行動が苦手なのです)、親が死ぬ直前までに私自身がどう在るべきか?どう成長しているべきか?みたいなのに対して明確なビジョンは今のところ沸いてきておりません。私も成人して以後、親孝行というものをほんの少しずつ意識はしているのですが、なかなかする事ができるわけでもなく時間がどんどん経過しているだけです。

 私の知り合いに、去年母親を亡くされた方がいらっしゃいまして、以前ほんの少しだけ母親に関するエピソードを聞かせてもらった事があるのですが、その方的にはさほど大きなショックがありそうには見えず(ただ単純に隠しているだけなのかもしれませんが)、むしろ時の流れに身を任せている状態と言いますか、気丈な人だなというイメージを抱きました。私の場合親が死んだとなると、いつもの自分を維持できるような気はしませんし、しばらくは喪失感を持ち合わせたまま生活をしていくのではないかなと思っております。親は子供の人生を容易く変化させる事ができる存在だと思っているので、親には大きな責任があるだろうと思いますし、果たさない場合はさておき責任を果たす親に対して、子供は感謝を示しつつ成長していかなければならないだろうなと思っています。

 私にとって、親ほどありがたい存在はありません。